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Microsoft 365 はどの契約プランが良いのか? ~個人利用でのMicrosoft 365 プランの選定の方針~

Microsoft 365 は、家庭向け・法人向けに、数多くのプランが提供されています。本記事では、個人で Microsoft 365 を利用するにあたってのプランの選定の方針について解説していきます。

本記事を読むとわかること
  • なぜ、Microsoft 365プランの選定の方針が必要なのか?
  • Microsoft 365の家庭向けプランと法人向けプランの違いは何か?
  • Microsoft 365プランは、どのように選べば良いのか?
本記事についての留意事項

本記事は、筆者個人の見解を共有するものであり、サービスの費用・内容等について正確・最新の情報を提供するものではございません。サービスの費用・内容等についてはサービス提供企業等による情報を確認いただきますようお願いいたします。

本記事は、2024年2月時点の情報に基づいています。

0. なぜ、Microsoft 365プランの選定の方針が必要なのか

仕事でもプライベートでも、オフィスソフトは必要不可欠な存在です。オフィスソフトの定番として Microsoft Office が知られています。Microsoft Office には、買い切り型の Office とサブスクリプションサービスの Microsoft 365 (M365)があります。プライベートにおいても、M365 を利用している方や利用を検討している方は、少なくないと思います。

M365 は、家庭向け・法人向けに、数多くのプランがあります。今回、個人での利用を前提として、M365 プランを比較し、M365 プランの選定の方針をまとめることにしました。

1. Microsoft 365 プランの比較

今回は、個人での利用を前提として、M365 家庭向けプラン・一般法人向けプランを比較していきます。

まず、家庭向けプランであるM365 Personal・M365 Familyと一般法人向けプランを比較しました。

M365 プランの比較(2024年2月時点情報に基づく)
M365 Personal M365 Family M365 一般法人向けプラン(Business Basic/Standard/Premium, Apps for business)
費用(税込) 14,900円/年 21,000円/年 9,900円/ユーザー・年 から(プランによる)
利用可能ユーザー数 1人 1 - 6人 ユーザー数に応じた課金
同時サインイン可能デバイス数 5台 5台/ユーザー 5台/ユーザー
OneDrive容量 1 TB 1 TB/ユーザー 1 TB/ユーザー
Word, Excel, PowerPoint, Outlook, OneNote ○(一部プランはデスクトップアプリ利用不可)
ユーザーアカウントタイプ Microsoft 個人アカウント Microsoft 個人アカウント M365 組織アカウント
備考 - - 一部プランはビジネス向けのアプリ・サービスも利用可能

M365 Personal と M365 Family の違いは、利用可能なユーザー数です。M365 Personal は1人での利用になりますが、M365 Family は最大6人で利用できます。M365 Family は、6人まで同じ費用で利用できますので、利用ユーザー数が多いほど1人あたりの費用は安くなります。

M365 Personal / Family と一般法人向けプランの主な違いは、費用形態、利用可能なアプリ・サービス、ユーザーアカウントタイプです。一般法人向けプランは、利用ユーザー数分の費用がかかります。一般法人向けプランは、一部プランではExcel等のOfficeアプリに加えてSharePoint等のビジネス向けのアプリ・サービスも利用可能です。M365 Personal / Family を利用できるユーザーアカウントは Microsoft 個人アカウントですが、一方で、一般法人向けプランを利用できるユーザーアカウントはM365 組織アカウント(XXX@YYY.onmicrosoft.comの形式)です。

次に、一般法人向けには4つのプランがありますので、それらの4つのプランの間の違いに着目して、比較してみました。

M365 一般法人向けプランの比較(2024年2月時点情報に基づく)
M365 Business Basic M365 Apps for business M365 Business Standard M365 Business Premium
費用(税込) 9,900円/ユーザー・年 13,596円/ユーザー・年 20,592円/ユーザー・年 36,300円/ユーザー・年
Word, Excel, PowerPoint, Outlook, OneNote ○(デスクトップアプリ利用不可)
備考 SharePoint 等のビジネス向けアプリ・サービスも利用可能 - SharePoint 等のビジネス向けアプリ・サービスも利用可能 SharePoint 等のビジネス向けアプリ・サービスも利用可能、機密管理強化

M365 Business Basic では、Excel等のOfficeアプリのWeb・モバイル版は利用できますが、デスクトップ版は利用不可となっています。M365 Apps for business は、他のプランと異なり、SharePoint等のビジネス向けのアプリ・サービスは利用不可となっています。M365 Business Standard・M365 Business Premium は、M365 Business Basic の上位のプランで、Officeアプリのデスクトップ版が利用可能であるうえに、ビジネス向けアプリ・サービスも利用可能となっています。

2. 個人利用での Microsoft 365 プランの選定の方針

M365 プランの比較を踏まえて、個人利用での M365 プランの選定について考えてみます。

私個人の見解として、M365 プランの選定の方針をフローチャートにまとめました。SharePoint 等のビジネス向けアプリ・サービスは利用しない場合を想定して、費用が最も安くなるように考えています。

M365 プランの選定の考え方のフローチャート(筆者個人の見解、2024年2月時点情報に基づく)

フローチャートに従うと、たとえば、利用予定ユーザー数2人でデスクトップアプリ不要の場合、M365 Business Basic が最適という結論になります。

3. まとめ

M365 家庭向けプラン・一般法人向けプランの比較を踏まえて、個人利用での M365 プランの選定の方針をフローチャートにまとめました。

M365 の新規契約やプラン変更を考えている方の参考になりましたら幸いです。

Microsoft 365法人向けプランを利用するにあたっての手続きの手順について、下記記事で解説しています。

wiweconnect.hatenablog.com

参考文献