NAS(Network Attached Storage)は、ネットワーク接続で利用するファイルストレージです。家庭でも、NASを利用することで、快適なデジタルライフを送ることができます。
本記事では、Synology NASキットのおすすめ商品を紹介していきます。
本記事は、筆者個人の見解を共有するものであり、製品の仕様等について正確・最新の情報を提供するものではございません。製品の仕様等についてはメーカー等による情報を確認いただきますようお願いいたします。
本記事は、記事公開/更新時点の情報に基づいています。
Synology NASのおすすめ製品
【おすすめ1】Synology DS223j
エントリーモデルのシリーズであるJシリーズのNASキットです。
- エントリーモデルであり、比較的安価。
- HDDベイ数は2であり、RAID1(ミラーリング)により高い耐障害性を確保できる。
- HDDベイ数は2であり、拡張性に不足を感じる可能性がある。
- Ethernetポートは1GbEであり、ファイル転送速度に不足を感じる可能性がある。
【おすすめ2】Synology DS423
ミドルモデルのシリーズであるValueシリーズのNASキットです。
- HDDベイ数は4であり、RAID5、RAID6等により高い耐障害性を確保できる。
- 拡張ユニットによるHDDベイの増設には対応しておらず、拡張性に不足を感じる可能性がある。
- Ethernetポートは1GbEであり、ファイル転送速度に不足を感じる可能性がある。
【おすすめ3】Synology DS923+
ハイエンドモデルのシリーズであるPlusシリーズのNASキットです。
- HDDベイ数は4であり、RAID5、RAID6等により高い耐障害性を確保できる。
- 別売の拡張ユニットを接続することで、HDDベイ数を最大で9まで増やすことができる。
- Ethernetポートは1GbEであるが、別売のネットワークアダプターを取り付けることで、10GbEに対応させることができる。
Synology NASキットの主要製品の比較
Synology NASキットの主要製品を比較して、下表にまとめました。
製品名 | Amazonリンク | HDDベイ数 | 最大HDDベイ数(拡張ユニット使用) | Ethernetポート | PCIeスロット |
---|---|---|---|---|---|
DS223j | Amazon.co.jp | 2 | 拡張ユニット非対応 | 1GbE : 1 | - |
DS423 | Amazon.co.jp | 4 | 拡張ユニット非対応 | 1GbE : 2 | - |
DS923+ | Amazon.co.jp | 4 | 9 | 1GbE : 2 | Gen3x2 : 1 |
DS124 | Amazon.co.jp | 1 | 拡張ユニット非対応 | 1GbE : 1 | - |
DS223 | Amazon.co.jp | 2 | 拡張ユニット非対応 | 1GbE : 1 | - |
DS224+ | Amazon.co.jp | 2 | 拡張ユニット非対応 | 1GbE : 2 | - |
DS423+ | Amazon.co.jp | 4 | 拡張ユニット非対応 | 1GbE : 2 | - |
DS620slim | Amazon.co.jp | 6 | 拡張ユニット非対応 | 1GbE : 2 | - |
DS723+ | Amazon.co.jp | 2 | 7 | 1GbE : 2 | Gen3x2 : 1 |
DS1522+ | Amazon.co.jp | 5 | 15 | 1GbE : 4 | Gen3x2 : 1 |
DS1621+ | Amazon.co.jp | 6 | 16 | 1GbE : 4 | Gen3x8 : 1 |
DS1821+ | Amazon.co.jp | 8 | 18 | 1GbE : 4 | Gen3x8 : 1 |
DS2422+ | Amazon.co.jp | 12 | 24 | 1GbE : 4 | Gen3x8 : 1 |
DS1823xs+ | Amazon.co.jp | 8 | 18 | 1GbE : 2 / 10GbE : 1 | Gen3x8 : 1 |
DS3622xs+ | Amazon.co.jp | 12 | 36 | 1GbE : 2 / 10GbE : 2 | Gen3x8 : 1 |
なぜ、NASを利用するのか
NAS(Network Attached Storage)は、ネットワーク接続で利用するファイルストレージです。NASは、同一ネットワーク上の複数のPC・スマホ等から同時にアクセスすることができます。
家庭でも、NASを利用することで、快適なデジタルライフを送ることができます。家庭内のネットワークにNASを接続しておくことで、家庭内のPC・スマホ等からアクセスできるファイルストレージとして利用できます。
フォルダごとにアクセス権限の設定をすることで、ユーザーによってアクセスできる範囲を変えることができます。
家庭では、たとえば、全員アクセス可のフォルダを作成することで、家族で共有するファイルを保存しておくストレージとして利用できます。また、各ユーザーのみアクセス可のフォルダを作成することで、各ユーザーが個人的なファイルを保存しておくストレージとして利用できます。
NASキットの選び方
メーカーについて
初めてのNASを導入する場合であっても、NASキットのメーカー選びは十分に検討するのが望ましいです。
NASの導入後しばらくして、老朽化への対応や機能の拡張をすべく新たなNASキットに乗り換える場合もあると思います。そのような場合に、異なるメーカーのNAS間でのデータ移行には手間がかかる場合が多いです。乗り換え先のNASキットを1台目と同じメーカーの物で選んでいるユーザーの方も少なくないと思います。
家庭向けから企業向けまで幅広い製品ラインナップがあること、ユーザーが多くWeb上で設定方法等の情報を発信している方も少なくないことから、本ブログではSynology製のNASキットをおすすめしています。本記事では、Synology製のNASキットを紹介します。
本ブログでも、Synology NASを主としてNAS関連の情報を発信しています!
HDDベイ数について
HDDベイ数は、搭載可能なHDDの数を意味します。拡張性や耐障害性の観点ではHDDベイ数は多いほうが望ましいですが、HDDベイ数が多くなるほど価格は高くなる傾向にあります。
一部のSynology NASキットは、拡張ユニットに対応しています。別売の拡張ユニットをSynology NASキットに接続することで、HDDベイを増設することができます。
Ethernet(有線LAN)ポートについて
デバイス - NAS間のファイル転送速度は、主にネットワーク速度とNASの読み書き速度で決まります。ネットワーク速度が律速になっている場合は、ネットワーク速度をアップさせることでファイル転送速度をアップさせることができます。
多くのSynology NASキットのEthernet(有線LAN)ポートは1GbEの物ですが、一部のSynology NASキットは10倍のネットワーク速度の10GbEのEthernetポートを有しています。
また、1GbE対応のSynology NASキットであっても、PCIeスロットを有する物については、別売のネットワークアダプターを取り付けることで10GbEに対応させることができます。